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PROJECT STORY.01
NTTデータの海外グループ
会社の決算業務を担い
連結決算の品質向上・
決算早期化を推進する
PROJECT OUTLINE
NTTデータはすでに300社以上のグループ会社を抱えているが、更なるグローバル化加速のため、毎月のペースで海外グループ会社を増やしており、決算品質向上・決算早期化が喫緊の課題に。そこで当社が、NTTデータ国内グループ会社の決算報告取りまとめを行う中で蓄積したノウハウを生かし、海外グループ会社の取りまとめとグループ全体へのIFRS(国際会計基準)導入を推進することになった。海外グループ会社は北米、欧州、中南米、中国、アジアなど世界中にあり、規模の大小も様々。
決算報告品質レベルの低下や決算報告遅延リスクを防ぐため、段階を経て計画的に実施した。
当社は、本プロジェクトを通じて、海外グループ会社と直接的に連携することによりグローバル対応力を強化。
また、当社が取りまとめで培ってきたノウハウを活かし、国内海外の決算報告様式の統一化を実現。決算品質向上・決算早期化に繋がりNTTデータグループの全体最適化へ貢献することができた。
PROFILE
桑山 裕司
アカウンティング事業部
決算担当 課長 公認会計士
2016年入社
プロジェクトの全体統括を担う。プロジェクトメンバーみんながモチベーション高く効率よく仕事をしてくれることが、自分の喜びだという。
木村 なつみ
アカウンティング事業部
決算担当
2017年入社
新卒入社後からプロジェクトに参画。海外グループ会社との窓口であるインドのビジネスパートナーとは、毎日英語でのやりとりを行い、その中で絆が生まれることに喜びを感じている。
CHAPTER - 01
これまで蓄積したノウハウを
生かし、全体最適化に貢献
桑山
今までは国内グループ会社の決算報告取りまとめのみを行っていましたが、海外グループ会社分についても当社で受託することになりました。決算業務については、当社はプロフェッショナル。しかし、それまで海外グループ会社とやりとりするような業務は限られていたため、コミュニケーションに不安がありました。最初に取り組んだのは、国内海外それぞれのグループ会社に提出してもらう決算報告様式の統一化でしたが……。
木村
今までの報告様式とは変えるわけですから、意見噴出でしたね。ヨーロッパのグループ会社からは、「新しいフォーマットには変更したくない」などの反発を受けたり、アジア圏のグループ会社はそもそも新たな報告様式を見ていないなど(苦笑)。地域ごとに反応が違って驚きました。
桑山
決算報告様式の統一化は、報告物の品質向上や取りまとめ作業の効率化を実現する上で欠かせないプロセス。文化も働き方も異なる海外グループ会社それぞれの担当者を説得するのは苦労しました。しかし、連結会計システムに関するノウハウなど、決算実務を熟知している当社の強みを最大限活用しながら、品質向上・早期化を成し遂げるために必要な仕組みを粘り強く追求し、統一化を実現しました。
木村
海外グループ会社との会計のルールの違いにも苦労しましたよね。
桑山
NTTデータグループがグローバルで戦う上で連結決算におけるIFRS導入は避けて通れないところ。ですが、当初NTTデータグループでは、一部の海外グループ会社しかIFRS導入をしていませんでした。そこで、まずは自分たちでグループ全体でのIFRS導入のための検討と調査を行い、知見を積み上げることから始めました。やがて、NTTデータグループ全体でIFRS導入を推進するフェーズでは、その知見が確固たる基盤となり、有益な提案を行うことができたと感じています。先んじて当社がそのノウハウを蓄積したことで、NTTデータグループのグローバル戦略に貢献できたと思います。
CHAPTER - 02
グローバル対応力+会計の知識
で、グループ全体を支える
木村
今はマネージャーの桑山さんのもと、私を含めて5名のメンバーで海外グループ会社の決算報告を取りまとめています。しかし、私は会計の知識がほぼない状態で入社したので、当初は戸惑うことばかりでした。例えば、インドに海外グループ会社との直接窓口があり、決算報告内容の一次チェックをしてくれるのですが、そのチェック結果が適切なのか判断できないということが多々ありました。
桑山
多少難しくても積極的にチャレンジして、経験を積んでもらいたいなと考えていました。たとえ失敗したとしても、上司や先輩がフォローするので。
木村
そうだったのですね。確かに、自分で考えて、また先輩に教えを請い、解決して、自分のものにしていくうちに、より難易度の高い判断を一人称でできるようになってきました。
桑山
木村さんのように、海外グループ会社とのコミュニケーション力と会計の知識を併せ持つ人財を育てるのも私のミッション。そうした人財が増えるほど、BPR(※)の観点を持って、取りまとめ業務を整理、提案、展開する力がチーム全体で高まると思っています。

(※)「ビジネスプロセス・リエンジニアエング」の略で、ビジネスプロセスが最適になるよう、業務の無駄や不合理を省き、効率化・改善をすること。

木村
2019年2月にはインドに出張し、新しい報告様式の説明のほか、業務改善事例をお互いに話し合いました。顔を合わせることで距離がぐっと近くなって、よりコミュニケーションが取りやすくなりました。先日インドのメンバーが来日していたのですが、一緒にカレーを食べに行き、親交がより深まりましたよ。
桑山
狙い通りです。私たちが担う決算はNTTデータグループのグローバル戦略の方向性を決める羅針盤の機能を果たすもの。今後も業務改善を進めながら、NTTデータグループ全体のブレーンとしての役割を果たしていきたいですね。
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